始めて無音を体験した話

高校1年の冬のこと地元仲間の四人でみんな揃って原チャリの免許を取れて夜中に暇こいていた俺らはあてもなくツーリングしてた。
うちの地元は山の上に無理やり作ったような街でとにかく坂道と森が多い町だったんで隣町に続く山の中の道を走っている時それの一人が急に足を止めた。
ガス欠かなと思ったがどうやら様子がおかしい何があったのか尋ねてみると森の中に何かがいたという。
やんちゃ盛りだった俺らはタヌキかイタチだろうと思って招待が和光でなんてのりになり原チャリのヘッドライトで山道を照らしながらワイワイガヤガヤやってたその時だった山の中の音が一瞬で急になくなった。
文章だと伝えづらいがテレビのニュートみたい木々のざわめきも虫の声や羽音なんかも突然途絶えた一瞬呆然となった。
俺らを正気に戻したのは森の中から聞こえてきた奇妙な音坊さんが持ってる錫杖みたいなシャンって音だ。
みんな音の鳴る方向に警戒しながら目線を固めているとかすかに線香の香りを振りまきながらそいつは静かに姿を見せた。